両親の故郷が仙台だったので、小さいころから馴染みのある仙台。仕事でも15年ほど住んだ大好きな街です。小さいころから大好きだった萩乃屋さんのお餅は私にとってソウルフード。仙台を離れて10年、先月念願かなって萩乃屋さんにおじゃますることができました。
三角餅と田楽餅
小さい頃はよく祖母と萩乃屋さんに行きました。お目当ては豆餅と田楽全種!昔は豆餅を三角餅とよんでいて(形が三角だった)、その甘すぎない、ほんのりお塩を感じるやわらかいお餅に目がありませんでした。
田楽餅はこれもまたとても柔らかく、噛み切るのがもったいないくらい。みたらし、あんこ、ゴマ、クルミ(当時)の餡もたっぷりかかっていて、スプーンを片手にパックに残った餡を狙っていたものでした。これは恥ずかしながら幼稚園の時から就職しても変わらず、そして祖父母の家ではスプーンを持って構えているのは数名おり、お互い照れ隠しなのか、譲りながらも自分の好きな餡を狙っているのでした。
今はその祖父母は他界し、家も無くなりました。10年ぶりの仙台旅行では懐かしい場所を歩きましたが、様変わりした場所がある一方で、昔と変わらない佇まいで営まれていた萩乃屋さんには感動してしまいました。
萩乃屋さん 実は創業70年!
先日萩乃屋さんにおじゃました時に、ご主人とお話させていただき、さらに懐かしさをかみしめました。私が幼稚園の頃というと今から四十数年前…当時は先代のご主人が作られたお餅だったそうです。創業70年。その間には震災もありました。今もまだ萩乃屋さんのお餅を食べられることに心から感謝の念が湧きました。
今回の仙台旅行では全種1つずつぺろりと平らげました。心残りなのはスプーンがなかったこと。次また仙台旅行に行くときはスプーン持参でおじゃましたいと思います。
もう一度、あのやわらかくて、幸せな気持ちにさせてくれる豆餅・田楽餅を食べたい!!
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